今回のお話は、「不用品を処分、買い取れるものは買取してほしい」とのお電話をいただいたことから始まります。お宅にお邪魔し、詳しく伺うと深いご事情が・・・。ブログ掲載のご了解をいただけましたので、皆様にご紹介します。
お見積り
お見積り当日、ナビが指定する場所に着くと、住宅地の中で一際目立つ、大きな猫の絵が描かれたバスが停まっていました。
駐車場として貸しているにしては狭すぎるし・・・。
頭の中が?マークで一杯になりながら、近くのコインパーキングに車を停めました。
お見積りに訪問
住所が間違っていないことを再確認して訪問。
観光バスだと思っていたものは、よく見ると運転席の窓にも猫ちゃんのカッティングシートが貼られていて、バスとしては機能していないみたいです。
バスには「ひだまり」と書いてありました。
バスの奥のお住まいは、三階建てです。
緊張の一瞬!と思ったら・・・
奥様にご挨拶し、家の中に案内していただきました。すると、奥から犬の歓迎?する鳴き声、若干興奮していらっしゃるように聞こえます。
ご主人がもうすぐ帰るとのことで、まずは2階に。
小型犬がゲートの内側で三匹飛び跳ねていると思った、その瞬間! その内の一匹が、するりとゲートを抜け出して突進してきました。
吠え方が・・・興奮している感じ!?
緊張のあまり思わず硬直してしまいましたが、私の足元で「かまって、かまって」と言わんばかりにじゃれてくるだけでした。
可愛い。
奥様に廃棄する物について説明していただいている途中、ご主人が帰ってこられてバトンタッチ。3階に向かいます。
あ、猫ちゃんを二匹発見!
ワンちゃんと小さい頃から一緒なので、同じ空間にいてもケンカしない仲良しさんだそうです。
保護猫カフェ「ひだまり号」と片付けの深い理由
猫バスの名前は、保護猫カフェ「ひだまり号」。
名古屋市動物愛護センターから引き取った猫たちと触れ合ったり、里親になりたい人との出会いを提供する素敵なカフェです。
そして、保護猫活動を始められた深い理由を教えてくださいました。
【名古屋の保護猫カフェ 専用施設新設へ寄付募る】
(前略)約六年前に長男を亡くした祖父江さんの心の傷を癒すために始めた保護猫活動。はかない命に触れて「私を必要としている存在がいる」と明るくなれた。(中略)「妻が元気を取り戻せたのも猫たちのおかげ。部屋を整理することで気持ちの区切りをつける一方、息子の導きだと思って新しい施設で小さい命を大切にしたい」と話す。(後略)
ー2018年5月30日の中日新聞 「病気の猫に愛の手を」
文中の「新しい施設」というのは、病気になってしまった猫たちをケージに閉じ込めることなく最期まで自由にさせてあげられる場所の確保と、猫の集中治療室の導入のことで、クラウドファンディングで協力を求めたそうです。
3階には、嫁いだ娘さんの部屋、亡くなった息子さんの部屋、ご夫婦の部屋の3部屋があります。
病気の猫たちのために、息子さんのお部屋を含む2部屋を改装するという経緯を伺い、胸が熱くなりました。
「ひだまり号」を見学させていただいた
見積りの帰り際、猫カフェの中を見せていただきました。
ご自身で二階建てバスを今の場所に据え付け、内装もできる限りご自分でなさったとのことでした。2階部分には、可愛い子猫がたくさんいました。
お母さん代わりの面倒見の良いお姉さん猫もいて、猫好きにはたまらない空間です!
ひだまりにゃんズ❣️食欲戻ってきたよ〜👏😃
営業再開までもうちょっと😸#保護猫カフェひだまり号 #殺処分ゼロ #保護猫 #猫カフェ #ひだまり号 pic.twitter.com/uPmCf3OJFn— 保護猫カフェひだまり号 (@sunnyspot315) 2018年10月12日
ペットたちは、人の心を優しく癒してくれます。
「ひだまり号」を下車した猫たちは、きっと里親さんの心の支えになるんだろうなと思いました。
片付け作業当日
作業は二日間で、私は初日の午後、少ししか参加できませんでしたので、スタッフが帰ってきてから、話を聞きました。
亡くなった息子さんのアルバムや、幼少の頃に書いた絵などが出てきた時、お父様が「まだ気持ちの整理がついてないので、そのへんは泣けてしまって見れない」とおっしゃっていました。お母様も「これは息子の作ったものなので、捨てられない」とおっしゃっていて、本当にお気の毒に思いました。
クラファンチャレンジ!
病気の猫ちゃんの隔離部屋へ向け、息子の遺品を整理しました。さすがプロの皆さん、手際良く片付けて頂きました。が、息子の愛用品が処分されていく様は、涙が溢れ見ていられなくなりました。自分では出来ない作業、業者さんに任せて正解でした。 pic.twitter.com/Bn1QhiXMgh— 保護猫カフェひだまり号 (@sunnyspot315) 2019年6月11日
からんどうになった部屋、最初に入ったのは「ましろ」さんと「麦」さんでした😻
猫部屋になるって分かるのかな❓😅クラウドファンディング終了まであと3日、これまでご支援ご協力、誠にありがとうございました🙇♂️ pic.twitter.com/4XEm9ktaPU
— 保護猫カフェひだまり号 (@sunnyspot315) 2019年6月11日
今後、このお部屋でたくさんの小さな命が救われるのでしょう。
この度は、片付けトントンを選んでいただき、本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。
保護猫カフェ「ひだまり号」さんをご紹介します
保護猫カフェ「ひだまり号」さんのホームページは、保護猫活動を始められた経緯や、優しくて素敵な情報で溢れています。
画像クリック(タップ)でホームページをご覧いただけます↓↓↓
動物の医療費等は、相当な額になります。
経費の支援、また、猫の世話などのボランティアを募集されていますので、ご協力いただけましたら幸いです。
猫好きな方、子猫ちゃんとの出会いを求めている方は、ぜひぜひ一度覗いてみてください。
これって猫ちゃん?
私がゴソゴソしているところに近づいてきてくれた人懐っこい可愛い猫ちゃん「ましろさん」か「麦さん」どちらかな??
360度カメラで撮ってみたら、レンズの境目にいた猫ちゃんが大変なことに!(Internet Explorer 、一部のスマホで見ることができない場合があります。)