帰りたくない!ゴミ屋敷化した実家の片付けを大成功に導いた方法とは

ご高齢で物を捨てられない方に片付けを説得するのは、本当に大変です。今回は、ご家族の機転で最終的に丸ごと一軒を片付けることができた事例と、説得のポイントをご紹介します。

玄関の写真

片付けられないご家族がいて、ゴミ屋敷のようになってしまった方のお悩み解決に結びつけば幸いです。

1.片付けのお問い合わせ

「一人暮らしの母が入院することになり、退院するまでに実家を片付けて欲しい。」というお問い合わせをいただきました。

電話をしているスタッフの様子

詳しくお話を伺うと、お母様はとても物を大事にされる方で、お父様が亡くなってから年々物が増えていき大変なことに・・・。

訪問介護のヘルパーさんにも片付けてほしいと言われていましたが、聞き入れてもらえず、ずっと悩んでいらっしゃったそうです。

短期入院なので早い方が良いと思い、すぐにお邪魔することにしました。

問い合わせ時の状況を、LINEでコメントしてくださいました。

問い合わせした時の印象を回答したLINEの画像

2.片付けのお見積もり

お見積もりは岡本が担当します。

近くには大きな公園があり、ご年配の方が一人でも暮らしやすそうな環境です。

お住まいは2階建て。玄関先でご依頼主である娘さんにご挨拶をしました。虫が大の苦手なため家の中に入れず、旦那様が玄関周りを片付けていらっしゃいました。

今回、入院をキッカケに「玄関、風呂、トイレなど最低限の場所だけは片付けようね」ということで、やっと説得できたそうです。

「いつかは家全体を片付けたいので総額が知りたい」とのこと。2階も含めてお見積もりをすることになりました。

1階の様子

間取りは2部屋とリビングです。

玄関とリビングは宅配弁当の食べ残しなどで臭いは強めですが、ゴミの量はそれほど多くありません。

奥の部屋には、通販で購入した物や未開封の箱などが胸の高さまで積んでありました。クモの巣がたくさんあり、長いこと中には入られていない様子です。

1階奥のお部屋の写真

2階の様子

2階は4部屋です。本棚、タンスのほか、未開封の物や中身入りのダンボールなどがたくさんあり、倉庫代わりになっています。

2階のお部屋の写真

見積もりついでに、多少なりとも臭いやコバエの発生を防ぎたいと思い、食べ残しや傷んだ野菜などを袋詰めしました。

その場でお見積もり金額をお伝えし、ご検討いただくことになりました。

ご成約

後日、「ひとまず最低限の場所(玄関、廊下、洗面所、風呂、トイレ)の片付けを頼みたい」と、ご依頼いただきました。

見積もり時の印象と、片付けトントンに決めた理由を教えてくださいました。

見積り時の印象を回答したLINEの画像
片付けトントンに決めた理由を回答したLINEの画像

お母様が戻ってこられたとき、少しでも暮らしやすいように、精一杯お手伝いさせていただこうと思いました。

3.作業1日目

作業スタッフは4名です。

新品の物や貴重品類(保険証券、貸金庫の鍵、現金)は取っておいてほしいとのことで、スタッフ全員に周知してから作業を開始しました。

玄関、廊下、洗面所、風呂、トイレの片付け

まずは、玄関と廊下の片付けです。ゴミの量はそれほど多くありませんが、通販で購入した未開封の物、新聞紙やチラシ、お金が入ったビニール袋が散乱していました。

玄関を片付けているスタッフの様子

トイレは物が少なめで、すぐに片付きました。浴室や洗面所は長いこと窓を閉め切っていたためか、空気の流れが悪く、ゴキブリが繁殖した形跡がありました。

追加作業のご依頼

作業開始から1時間ほど経った頃、ご依頼主様より追加作業のご依頼を承りました。

特に気になる部分の枝払いは、すぐに済ませました。

その後、リビングを2割ほど片付けたあたりでタイムアップ。保険証券と探していた箱の1つを発見することができ、現金も全部で10万円ほど見つかりました。

その日の夜、1階全室と庭の片付けを追加でご依頼いただきました。探し物や貴重品を見つけられたことが影響しているような気がします。また、ご近所に迷惑をかけないようにしたいというお気持ちが強くなった、ということもあるかもしれません。

4.庭の片付け

朝一番に1日目のアフター写真をお渡ししたところ、「母にも見せたいので今回もほしい」とのこと。私たちも、お母様にスッキリした様子をお見せしたいと、よりテンションが上がりました。

作業スタッフは3名、太い庭木にはチェーンソーを使います。

数匹の蜂が飛び回っていました。殺虫剤で駆除できましたが・・・ちょっぴり怖い。

また、トゲのある木だったので、袋詰めするたび指に刺さり・・・ちょっぴり痛い。

ベランダの不用品、木や草を詰めた袋で玄関前がいっぱいになりました。仕上げに除草剤を散布して庭の片付けは完了です。かなりスッキリしたので、初めて見た時とはまるで違う印象になりました。

5.1階全室の片付け

お母様から頼まれた探し物もあるため、より慎重に作業します。

リビングの片付け

リビングを片付けているスタッフの様子

片付け中に見つかった貸金庫の鍵、現金やティッシュにくるまれていた宝石類をご依頼主様にお渡ししました。

「探し出してほしいと頼まれていた小さい箱は、残念ながら見つかりませんでした」とお話したところ、中身は今お渡しした宝石類とのこと。おじい様の形見だったそうです。

探し物はすべて見つかり、本当にホッとしました。

奥の2部屋の片付け

胸の高さまで物が積まれていましたが、未開封の物は一箇所にまとめて取り置き。その他の物は処分しました。

ビニール袋や封筒からお金が出てくることもあり、1つずつ慎重に確認しました。

封筒に入っていたお金を発見したスタッフの様子

片付いた場所から順に清掃していきます。

全体的に床の汚れが手強かったですが、洗剤やプラスチックヘラを使い、地道に取り除いていきました。

リビングを清掃しているスタッフの様子

最初は歩くスペースすらありませんでしたが、1階はずいぶんスッキリしました。お母様がいつ戻られても安全に暮らせる感じです。

また、外壁の汚れ(鉄の錆で茶色くなった部分)を気にされていたので、サービスで清掃しました。

ご依頼主様より、塀が綺麗になったことで、ご近所の方々も喜んでいると教えてくださいました。

追加作業のご依頼

片付けがスムーズに進んでいるので、この機会に全部終わらせてしまおうというお気持ちが、より強くなったようです。作業完了後に「2階についても、母を説得してみます」とおっしゃっていました。

数日後、2階の片付けのご依頼をいただきました。推測ですが、片付いたお部屋のアフター写真が背中を押してくれたのかなと思いました。

6.2階の片付け

「2階には思い出の物がある」とのことで、ご依頼主様とこまめに連絡を取りながら片付けます。ひな人形や日本人形は、どこかに寄付したいとのことで、未開封の物や着物と一緒にまとめて置きました。

日本人形の写真

タンスやソファーなど大物家具を運び出す時は、壁などを傷つけないよう慎重に降ろし、トラックへ積み込みました。

ソファを運搬しているスタッフの様子

処分するゴミや不用品がかなり多く、トラック2台で運搬することになりました。

ゴミ処理場へ運搬している間に、各部屋の清掃、蛍光灯の電球交換や窓サッシ部の補修などを行いました。

すべての作業が終わり、ご挨拶に伺うと「ありがとうございました。ちょっとさみしくなります。せっかくなので記念写真を撮らせてください」とのこと。振り返ってみれば8日間という長期作業となり、私たちにも思い出深いものになりました。

すべての片付けが済んだ後のお気持ちを教えてくださいました。

実家の片付けを終えた感想を回答したLINEの画像
他の方へのアドバイスを回答したLINEの画像

7.片付け成功のポイント

当初、「最低限の場所だけ」ということでスタートしましたが、最終的には丸ごと1軒片付けることができて、大成功です。

暮らしやすい家にしてあげたい、元の家に戻してあげたいという想いがお母様のお気持ちを動かし、続いて、こまめな説得をすることにより片付けが成功しました。

ご依頼主様の機転が光る現場でした。

ご自宅で長く安全に過ごしていただけたら素敵だなと思います。

この度は、片付けトントンをご用命いただき、ありがとうございました。

実家がゴミ屋敷になってしまった場合の、親の説得法と緊急対応について書いた下記のブログもご覧ください。

https://kataduke-tonton.com/howto/24086/

次のブログは、ゴミ屋敷の原因となる心理と予防について書きました。

https://kataduke-tonton.com/howto/24132/

片付けトントンは、ゴミ屋敷・汚部屋の片付けを承っています。自力で片付けるのが難しい場合は、お気軽にお問い合わせください。サービスエリアは愛知県内(一部地域を除く)です。

詳細は、ゴミ屋敷・汚部屋片付けページをご覧ください。

ゴミ屋敷片付け・掃除サービスページ

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