たくさんの物を分別・処分しなければいけない片付けは、やはり費用もそれなりに高額になってしまいますから、ご自身で片付けるのか、あるいは業者にまかせるのかは、なかなかの悩みどころです。
今日のブログは、初回のお問い合わせから、2度にわたるお見積りを経て、“8ヶ月越し” で片付けのご依頼をくださった方のお話をお届けします。
【目次】
お見積りからご成約までの道のり
最初のお問い合わせメールをいただいたのは、昨年(2020年)7月のことです。
近々引越しをするのですが、ごみが大量にあって退去できない状況です。一度見積もりをして頂きたいです。
何度かメールのやり取りをしてお見積り日時の調整をしましたが、当日になって「体調がすぐれない。延期してほしい」とのお電話がありました。
「近々引越しをする」とのことでしたので、お急ぎではないだろうか、スケジュール的には大丈夫だろうかと、少し心配になってしまいましたが、お体が一番大切です。「お大事になさってください」とお伝えしました。
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あらためてお電話をいただいたのは、2ヶ月後の9月のことです。
お約束した日時に、お見積りに伺いました。お住まいは4階建てアパートの3階で、チャイムを鳴らすと、優しそうな30代くらいの男性が出迎えてくださいました。
一人暮らしのご様子ですが、間取りは3Kと広めですし、置いてある物や色彩のイメージから、以前はご家族で生活されていたような感じがします。それに、今は使われていないと思われるお部屋には、少しホコリが目立ちました。
全体的にタンスや大物家具も多めで、床にも服やペットボトルなど雑多なものが10~20cmほど溜まっていて、片付けには、それなりに時間がかかりそうです。
処分する物の量と、エレベータなしの階段下ろしということを考えると、見積り金額はどうしても高めになってしまいます。ご提示させていただいた金額(¥425,000)を前に、少し困惑された感じの印象を受けました。
「少し検討します」とのことでしたので、お礼を申し上げて会社に戻りました。
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しばらくの間ご連絡をお待ちしていましたが、お見積り時の印象から、他の業者に決まってしまったのかな、と勝手に想像していました。
ところが…
今年の3月になって、お電話がありました。「また、あらためて見積りを頼みたい」とのことで、その場で日程を調整し、拝見させていただくことになりました。
見積り当日は、5分ほど早く到着してしまいましたが、許容範囲かと思い、運動不足解消のため、3階までの階段を一気に駆け上がります。
お部屋の前に立つと、お風呂らしきところからシャワーの水が流れる音がしました。ひょっとしたら、シャワー中? 今ピンポンするのはまずいなと思い、上ってきた階段を降りて、下で少し時間をつぶしました。
予定時間を2~3分過ぎ、あまり遅れるのも何かな、もうそろそろ良いかなと迷いながら、お部屋の前まで行きピンポンを押します。
「ハイ」と招き入れてくださった方は、お父様?お部屋の中には、お兄様らしき方もいらっしゃいます。それに、以前よりも明らかにお部屋が片付いているのが、玄関先からもわかります。
遅くなってしまったことをお詫びしつつ、中に入れていただきました。
ご依頼主様は、腕と足の服をまくって、お風呂掃除をしていらっしゃいます。シャワー中?と思ったのは、なんと、この音! 一番初めに見積りに伺った時とは全然違う、何かふっきれた感じがします。
状況の変化についていけず、ちょっと固まっていると、お父様が今までの経緯をお話しくださいました。
息子が一人で残って住んでいたが、ある時様子を見に来ると、部屋が荒れてしまっていたので、片付けるように言ってみた。
しばらく様子を見ていたが、いつまでたっても一人では片付けられなかった。さすがにどこかで区切りをつけなければと思い、まずは新しいところに引越しをさせ、家族で手伝って、ある程度のところまでは片付けた。
以前は一面に物が置いてあり、床は見えませんでしたが、今は8割くらいが見える状態になっています。ずいぶんご家族で頑張って片付けられたのでしょう。
お部屋全体を拝見させていただき、見積り金額を計算したところ約25万円となり、その場でご成約くださいました。
片付け作業
出動スタッフは5名、1日で作業を完了させる予定です。
必要な物は、すでに新しいお住まいに持っていってあるとのことで、お部屋の中の物は全部廃棄です。
ご依頼主様には、朝の鍵開けに立ち会っていただくので、私も朝イチにお邪魔して、ご挨拶をしました。その後、すぐに帰ろうかと思いましたが、粗大家具の中身が空で、すぐに降ろせそうです。
大物の階段降ろしだけでも手伝っていくことにしました。
大物を出して部屋の中を広くすると、相乗効果で片付けの速度が上がります。逆に物が出せない場合は、分別した物を置いておく場所がなく、物を右から左に移動したりと無駄な動きが多くなってしまって、モチベーションも効率も上がりません。
家具の運び出しもひと段落して、ちょうどトラックも一車満タンになりました。ここで私は退散します。
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見積りの時にもお聞きしていたのですが、ゴミ袋に入っている物は「とりあえず不要な物をまとめた」という程度なので、再分別が必要でした。これには少し時間がかかりましたが、午前中にゴミ処理場に2回走り、可燃・不燃ゴミは全部出し切りました。
午後は、資源と家電の運び出しと掃き掃除、キッチンの掃除をして予定どおり完了です。
処分した物
可燃ゴミ500kg、不燃ゴミ630kg、紙類100kg、布類30kg、金属類100kg、冷蔵庫1、洗濯機1、エアコン×2
全部で、約1,400kgになりました。そこそこの量です。
長年暮らしていれば、どうしてもそれなりの汚れや痛みがお部屋に残ってしまいますが、物がなくなって広々とした空間は、とても開放的です。
こんなに広かったんだ。片付けてくれてありがとう。
約8ヶ月にわたるモヤモヤが解消されたご依頼主様の晴れやかな表情が、とても印象に残る片付けでした。
作業を終えて
お父様やお兄様に励まされ、また、一緒に片付けることで、ご家族の絆は、より深いものになったのではないでしょうか。
私も、本当に困ったときに助け合える家族関係を築いていきたいと、あらためて思いました。
この度は片付けトントンをご利用いただき、ありがとうございました。
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