汚部屋脱出に成功し、本来の自分を取り戻すために

汚部屋の写真

汚部屋を脱出したいと思っても、すぐに行動を始められないのは、「いつかはやろう」という気持ちがあるからです。そこで、「今スグに」という気持ちになれる方法をまとめてみました。さあ、汚部屋を脱出して、本来のあなたを取り戻しましょう!

1、汚部屋からの脱出!本気度チェック

汚部屋から脱出できないのは、ひょっとすると本気度が足りないからかもしれません。

どのくらい本気で思っているか、念のためチェックしてください。

つまらない質問ですいません。

でも、「いつかは」とか「まとまった時間ができたら」と思っている内は、たぶん脱出できません。

「今スグに片付け始めて脱出したい」という気持ちになれる方法を、これから一緒に考えてみましょう。

2、手っ取り早い!汚部屋を脱出しなければいけない状況を作る

片付けトントンにご依頼いただいた最近のデータ(42件)を分析したところ、「ゴミ屋敷・汚部屋を片付けたきっかけ」は次の4つに分類できました。

ゴミ屋敷・汚部屋を片付けたきっかけの比率データ

ここで注目したいのは、消防・ガス点検(5%)と水漏れ苦情(10%)。どうしても片付けなければいけない外的要因は、汚部屋脱出の最も強力な動機になります。

また、転勤などで引っ越さなければいけない状況も同様です。

自分で作る!汚部屋を脱出しなければいけない状況

管理会社に「消防・ガス点検に来て欲しい」と自分から言うのも変です。

ここは、友達や家族の力を借りましょう。

この方法は効果が高いと思われますが、ちょっと勇気が必要です。

3、汚部屋のデメリットを認識する

汚部屋脱出の外的要因を強引に作るのが無理なら、汚部屋で暮らすデメリットを認識するところから始めましょう。

デメリットは、おおむね次の3つに分類できます。

一つずつ詳しく見ていきます。

お金がもったいない

・どこに何があるかわからないと、必要のないものまで買ってしまう

・洗濯をしていない服をあちこちに放置し、次々と服を買ってしまう

・キッチンが使えないと、外食や弁当が増え、お金がかかる

・汚れや湿気で建物が傷む

・ゴミや物のために家賃を払っているかのような状態になる

体に悪い・危ない

・部屋でゆっくりできないと、疲れが取れない

・キッチンが使えないと、栄養のバランスが悪くなりがち

・お風呂やトイレが使えないと、衛生的な問題が大きい

・ホコリ、カビ、細菌や害虫などにより、健康を害する危険性が高まる

・ゴミや物が散乱していると、転倒や火災などの危険がある

近隣の迷惑になる

・景観の問題

・悪臭の発生

・害虫の発生

・水漏れ、ガス漏れなどの危険

・火災や倒壊などの危険

汚部屋脱出の先延ばしは、問題を大きくする

汚部屋で暮らすことには、お金がもったいない、体に悪い・危ない、近隣の迷惑になるなど、大きなデメリットがあります。

先延ばしをすると問題は大きくなる一方ですから、「今スグに片付け始めて脱出したい」と考える方が論理的です。

4、汚部屋を脱出し、本来の自分を取り戻す

アメリカの心理学者マズローは、生命を維持するための欲求(生理的欲求や安全欲求)が満たされると、さらに高次の欲求にステップアップしていくと考えました。

マズローの欲求5段階説

汚部屋の場合、各段階の欲求の満足度はどんな感じになっているか、下位の欲求から順に推測してみます。

生理的欲求(食事、睡眠、排泄など)

・キッチンが使えなかったり、食品の管理ができなかったりすると、健康的な食事が難しくなります。

・ベッド、お風呂やトイレが使えないと、さらにストレスが高まります。

安全欲求(安全、経済的安定など)

・物やゴミが溢れていると、転倒や火災の危険性が高まります。

・ホコリやカビ、害虫の発生など、健康への悪影響が懸念されます。

・物の管理ができなくなると、無駄な買い物が増え、経済的にも損失です。

・落ち着けない部屋で過ごしていると、十分に英気を養うことができなくなり、仕事にも悪い影響を与えてしまうかもしれません。

社会的欲求(集団に所属)

・家に人を呼べないのはストレスです。

・人を呼べないことで、集団に所属する機会を失う可能性があります。

承認欲求(認められたい)

・汚部屋と無関係なことでも、自己評価を下げてしまいかねません。

・自己評価を下げてしまうと、消極的になり、思うような成果を出しにくくなります。

自己実現欲求(自分の能力、可能性を十分に発揮したい)

下位の欲求が満たされなくても、自己実現に向けて行動できる人もいるだろうとは思いますが、長期にわたって頑張るのは難しいでしょう。

自己実現をしていくためには、汚部屋を脱出すべきです。

汚部屋を脱出し、本来の自分を取り戻す

汚部屋を脱出できると、生理的欲求や安全欲求が満たされ始め、社会的欲求や承認欲求への障害も減ります。

そして、高次の欲求にステップアップする余裕も生まれてくるでしょう。

徐々に自分を尊重できるようになり、「本来の自分を取り戻し始めている」という実感を持つことができるようになるだろうと思います。

ポジティブになった男性の写真

デメリットが大きいから「汚部屋を脱出しなければ」と思うより、本来の自分を取り戻すために「今スグに片付け始めて脱出したい」と思う方が、よりポジティブで素敵ですね。

5、汚部屋を脱出するための具体的な方法

「今スグに片付け始めて脱出したい」と本気で思えたら、あとのステップはそんなに難しくありません。

だって、手順どおりに進めていくだけですから!

自力で脱出する

汚部屋になってしまうと、どこから手をつけたらいいかわからなくなります。

「汚部屋・ゴミ屋敷の片付け方|初心者向け8ステップ」で、片付けのコツや手順をチェックしてください。

https://kataduke-tonton.com/howto/13275/

ご家族や友達の力を借りるのもアリです!

業者の力を借りて脱出する

一人では脱出できないと思ったら、業者に片付けてもらう場合の料金相場を調べてみましょう。

どのくらい料金がかかるのかをご想像いただけるよう、「片付けトントンの豊富な片付け実績、リアルな料金相場」を記事にしました。

ゴミ屋敷片付け・掃除の費用、リアルな料金相場

6、汚部屋脱出をスムーズに成功させるために

この項では、片付けの実例をもとに、汚部屋脱出をスムーズに進めるために一番大切なことを実感していただきます。

汚部屋を脱出できたら、とってもステキですよ!

ビフォー【汚部屋片付け前の写真】
汚部屋片付け前の写真

アフター【汚部屋片付け後の写真】
汚部屋片付け後の写真

お客さまに、すっかり綺麗になったお部屋をご覧いただくと、とてもお喜びいただけます。

本当にやりがいを感じます。

しかし、過去にはスッキリしない現場も何回か経験しました。

スタッフは「今日はこんな感じに仕上げたい」というイメージを持って作業するのですが、お客さまのご希望を優先すると、どうしてもイメージどおりにいかない場合があります。

そんな時は、お客さまのご指示とはいえ、片付けトントンをご利用いただいて本当に良かったのだろうかと感じてしまいます。

捨てる物はない

大量の服や本、通販で購入したモノ、ゴミなどが膝から腰の高さくらいまでゴチャゴチャに山積みになっていて、足の踏み場のないお宅の片付けをした時のことです。

ご依頼内容は、和室、リビングとキッチン、廊下の片付けと簡易清掃です。

ゴミ屋敷リビング片付け前の写真

お客さまは「捨てる物はほとんどない。通販カタログと明らかにゴミとわかるものだけ捨てて」とおっしゃいました。

押し入れやタンスなどに収納するための十分な余力があれば良いのですが、そんなにたくさんのモノを収納しきれるはずはありません。

お客さまには「何年も着ていないお洋服は処分された方が良いと思います。」などとアドバイスさせていただいたのですが、「やはりとっておく」ということになりました。

収納しきれないモノは、段ボールに入れます。

持ってきた段ボールで足りるかどうか、とっても不安です。

ゴミの分別と段ボール詰め作業

まずは、ゴミを分別しながら、取っておくモノをひたすら段ボールに入れていきます。

部屋の中は、片付け前のモノとたくさんの段ボールで溢れかえります。身動き一つできない状態です。

ゴミ屋敷で段ボールに要る物を詰めている写真

詰め終わった段ボールには何が入っているのか、その概要をマジックで書いておきます。なるべく具体的に書きたいところですが、時間的にも物量的にも、とても書ききれません。

スペースができるまで、段ボールは部屋の外に避難させておきます。スタッフは、段ボールやビニール袋を持ってあっちに行ったり、こっちに行ったり…。なんとも効率の悪い作業になってしまいます。

ゴミや資源に、ほっと一息

作業をしていると、取っておくもの以外に、ゴミや空き缶・空きビンなどもたくさん出てきます。

スタッフは、「取っておくモノが多すぎる気がする。捨てないと片付かない。今日は本当に大丈夫だろうか?」という不安を抱えながら作業していますから、捨てても良いモノが出てくると、なんだかほっとします。

ゴミが愛おしいような…。妙な気分です(^^)

通販カタログと格闘

「通販カタログは捨てて良い」とのことでしたが、ビニールに入ったままのものが、それはもう、ビックリするくらい出てきました。リサイクルするためには、ビニールと紙を分けなければいけません。その作業に、相当な時間がかかってしまいました。

通販カタログの写真

お客さまからの「〇〇がなかった?」にドキッ!

事前に探し出すモノをお聞きして作業にかかるのですが、作業途中にお客さまから「そのへんに〇〇がなかった?」と聞かれることがあります。

今回は…

そのあたりにキャッシュカードがなかった?

(ドキッ!捨てるはずはないけど…。)
  ど、ど、ど、どのあたりですか?

そのタンスの引き出しの中。

そ、そこは、まだ手を付けてないです。

あった、あった。これがないと困るんだよね。

あって良かったです。

ドキドキが止まりません!

しばらくして…

電話機のアダプターなかった?

そのあたりで作業していたのは部長です。

この電話機ですか?アダプターはつながっていなかったと思うんですが…。

・・・

で、でも、段ボールに入れてしまったかもしれないので、調べてみます。

スタッフが「コード類」と書いてある段ボールを開けてみます。

部長、その電話機に合うアダプターはありません。

(やべっ!こ、ここは冷静にならねば…)

取っておくものを詰め終わった段ボールは、すでに20箱を超えています。

悪いけど、入ってそうな段ボールを開けて探してみて。

はい。

ほとんどの段ボールを開けて探します。

見あたらないです。

(マジで!ワシのせいだ、やっぱりワシのせいだ…よね?)

も、申し訳ありません。アダプターが見あたらないので、電気屋さんでアダプターを注文させていただいてよろしいでしょうか?もし、電話機の方が安かったら、電話機を交換してもよろしいですか?費用は、もちろんこちらで持ちます。

いいですよ。

(ああ、良かった!あとは、社長にバレないようにすればOKだな)

アダプターよりも電話機の方が安かったので、電話機を買ってきて接続し、お客さまにご了承いただきました。

あとで部長がスタッフに「このことは社長には内緒な」と言っていました。ブログに書いてしまったのでばれるかもしれませんが、時効が成立しているので大丈夫かと思います。

お掃除

ひととおり片付けがすんだら、お部屋の中のモノをあちこち移動しながら、ホコリ払いや掃除機掛け、壁や床などの拭き掃除をします。なにせ、掃除は何年振りだろうという状況ですから、すごいホコリです。

リビングを掃除している写真

ホコリだけなら良いのですが、床や畳の汚れや傷みが激しい場合は大変です。長年、水分や油分の多いゴミが堆積していると、床や畳の汚れが簡単には落ちなくなってしまいます。

簡易清掃のご依頼でしたが、できる限り綺麗にしました。

床掃除をした後の写真

このお宅ではありませんが、最悪、こんな状態になってしまうこともあります。

床に穴が開いた写真

壁が損傷している写真

整理整頓?

外に出しておいた詰め終わった段ボールを、部屋の中に運び入れます。たくさんあるので、押し入れの中には入り切りません。部屋の壁面が段ボールやビニール袋で埋まります。窓をふさがないようにするのが精一杯。押し入れの前にも置かざるを得ません。

部屋が段ボールでいっぱいの写真

段ボールに入ったモノは、後でお客さまがご自身で片付けるそうです。ちょっと無理じゃないかな、とも思いましたが、(引越しの荷物だと思えば…)できるかもしれません。

作業を終えて

1日目は7人、2日目は5人で作業させていただきました。

いるモノとして段ボール詰めしたのは40箱

通販カタログや雑誌、缶や金属類などの資源は、約300kg

ゴミは40~50袋になりました。

資源は会社に持ち帰り、リサイクルします。

ゴミは、お客さまが出されるとのことでしたので、庭先にまとめ、ブルーシートをかけておきました。

床が見え、生活動線は確保でき、掃除もひととおり終わりました。お客さまには、とても満足していただきました。

「今度、実家も頼むね」と嬉しいお言葉もいただき、お客さま宅を後にしましたが、ちょっと心にモヤモヤとした感じが残りました。

ゴミ屋敷を片付けた後の写真

もっと捨てるよう、アドバイスできれば良かった…

反省しなければ!

捨てない片付けのデメリット

モノが多すぎる場合、捨てないで片付けようとすると、段ボールに詰め込む、押し入れにギュウギュウに詰め込むなど、無理な収納方法を取ることになります。

その時は、あとから片付けるという気持ちでいても、本当にできるでしょうか?

…ほとんどの場合、難しいと思います。

とりあえず見えないところに押し込んでおけば、床が見え、片付いたような気持ちになるかもしれません。しかし、探し物はなかなか見つからず、どこかにあるモノをまた買うということを繰り返し、徐々に元の状態に戻っていってしまうかもしれません。

汚部屋脱出をスムーズに進めるために、一番大切なこと

自分で片付けるにしろ、業者に頼むにしろ、まずいらないものを捨てることが大切です。

モノが多すぎる場合、収納場所が足りません。捨てたり、リサイクルしたり、買い取ってもらったりしましょう。

片付いた部屋は、憩いの場所になります。

綺麗な部屋なら、友達も呼べます。

一日も早く汚部屋を脱出し、ステキな暮らしを!

・・・

片付けトントンは、ゴミ屋敷・汚部屋の片付けを承っています。まずは、お気軽にお問い合わせください。サービスエリアは愛知県内(一部地域を除く)です。

詳細は、「ゴミ屋敷片付け・掃除ページ」をご覧ください。

ゴミ屋敷片付け・掃除サービスページ

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