生前整理でやることって何だろう?いつから始めたらいいのだろう? 片付け業者が、あなたの疑問にお答えします。この記事をお読みになって、生前整理をやる気になっていただけたら幸いです。
こんな言葉があります。
「四十五十は鼻たれ小僧、六十七十は花盛り、八十でお迎え来たならば、百まで待てと追い返せ」
元気が出る言葉です。
ジャーナリストの立花隆さんも、ステキなことをおっしゃっています。
【ジャーナリスト・評論家、立花隆(75)】
いま、年をとるのは面白いなあと感じます。「40、50は洟(はな)垂れ小僧」という有名な俗諺(ぞくげん)を実感しますね。50代で見えなかったことが60代で見え、70代で発見もあります。40、50のとき偉そうな顔をして、いっぱしのことを口走ったが、いまはチャンチャラおかしいという感じです。年をとることは、世の中がよく見え、ものすごくいいことです。ー2016年4月4日の朝日新聞 「人生の贈りもの」
さあ、元気を出して生前整理について考えてみましょう!
終活と生前整理の違い
終活と生前整理は、よく似た意味で使われますが、その違いは何でしょうか?
…実は、どちらも明確な定義はありませんので、私なりの解釈をお話します。
【終活】自分に何かあった時のために身の回りの整理をしておくこと。終活をすることで、現在の暮らしも良くなると考えられている。
【生前整理】終活でやることと、ほぼ同じ。現在の暮らしも良くするという色合いが、終活よりも濃い。
…私は、終活よりも生前整理のほうが、現在の暮らしも良くすると言う点で範囲が広い、と考えています。
生前整理でやること
生前整理でやることを、なるべく具体的にご説明します。
物の整理、生活環境の改善
・不用品処分や模様替えなどにより、暮らしやすく安全な環境を整える。
・重要書類・貴重品をまとめ、本人だけでなく、家族にも保管場所や価値がわかるようにする。
・アルバムなど、思い出の品の整理をする。
・状況により、手すり・スロープなどを設置し、より安全に暮らせるように配慮する。
情報の整理
・現金、預貯金、有価証券、不動産などの財産目録を作る。
・借入金、ローンなどの情報をまとめる。
・骨董品、宝飾品など、高価なもののリストを作る。
・生命保険、損害保険など、加入している保険のリストを作る。
・各種サービスの利用状況と、そのパスワード等をまとめておく。
…など、多岐にわたりますが、心配はいりません。
項目や書き方を考えるのが面倒ならば、市販のエンディングノートを利用すれば良いと思います。
相続、葬儀、お墓などに関すること
・法定相続ルールどおりの遺産分割ではなく、特別な希望がある場合、法的に効力のある「遺言書」を作成する。(弁護士などにご相談ください。)
・場合によっては、生前贈与も検討する。
・葬儀の形式、出席者、お墓の希望などを、家族に伝えておく。
気持ちの整理
生前整理をするためには、どうしても「死」を意識せざるを得ません。なぜならば、生前整理の目的の一つが、自分に何かあった時のためだからです。
「死」をどのようにとらえるかは、その時の状況によって変わるかもしれませんし、ずいぶん個人差があるものでしょう。それに、どのようにしたら気持ちを整理できるかも、人それぞれの考え方によって大きく変わるので、一概に言えません。
自分なりに気持ちを整理して、残された家族がなるべく困らないよう、生前整理に取り組みたいものです。
家族や友人へのメッセージ
書く書かないは、もちろん個人の自由です。自分の亡き後に伝えたいことがあったら、書いておきましょう。
なるべくなら、愛情を込めて優しい言葉を遺したいものです。
家族には、私のことを時々思い出して、笑って欲しいと考えています。
死を考える、ということ
死について考えてみるのは、決して無駄なことではありません。死を考えることは、生を考えることでもありますし、今回の記事の生前整理にも深く関係することです。
そこで、「死」に関する名言を集めてみました。
【アンドレ・マルロー(フランスの作家)】
僕が死を考えるのは、死ぬためじゃない。生きるためなんだ。
【レオナルド・ダ・ヴィンチ(イタリアの芸術家)】
このところずっと、私は生き方を学んでいるつもりだったが、最初からずっと、死に方を学んでいたのだ。
あたかも良く過ごした一日が、安らかな眠りをもたらすように、良く生きられた一生は、安らかな死をもたらす。
【ウィリアム・シェイクスピア(イングランドの劇作家)】
今年死ぬ者は、来年は死なずに済む。
【マックス・ヴェーバー(ドイツの政治学者)】
生きることは病であり、眠りはその緩和剤、死は根本治療。
【マルティン・ハイデッガー(ドイツの哲学者)】
人は、いつか必ず死ぬということを思い知らなければ、生きているということを実感することもできない。
【ルキウス・アンナエウス・セネカ(古代ローマの哲学者)】
生涯をかけて学ぶべきことは、死ぬことである。
いかがでしょう?
なぜか元気が出る!と思うのは、私だけでしょうか?
生前整理を始めるべき年齢は?
生前整理を始める年齢は、いつからが良いと決まっているわけではありませんが、その目的から考えれば、一般的には中高年になったらボチボチという感じでしょうか?
しかし、生前整理と意識しなくても、それに類することはたくさんやっているのではないでしょうか? 家族のために片付けたり、生命保険に入ったりしておくのも、広い意味では生前整理と言ってよいと思います。
死生観や死を考える度合いが、生前整理の質と量を変えるのだと思います。年齢に直接関係するものではないかもしれません。
老いも若きも生前整理
たくさんのものを買うのではなく、良いものを少し買うようにしたり、こまめに整理をしたり、何かあった時のためにリスクマネジメントをしておくのは、大切なことです。
そうすることで、今の暮らしも快適になりますし、自然に生前整理も進みます。
老いも若きも生前整理に取り組むことで、人生がより豊かになるのではないでしょうか。
・・・
片付けトントンは、生前整理や実家の片付けを承っています。まずは、お気軽にお問い合わせください。サービスエリアは愛知県内(一部地域を除く)です。
詳細は、「生前整理サービスページ」をご覧ください。