汚部屋女子vs.汚部屋男子! 片付けが苦手なのは、男と女どっちなの?

『汚部屋女子』という新語が生まれたり、『ゴミ屋敷・汚部屋は女性に多い』という噂を耳にしたりすると、女性の方が片付けられないように聞こえてしまいますが、実際はどうなのでしょうか?

また、男女でゴミの種類や汚れ具合に何か特徴はあるのでしょうか?

その疑問を解決するため、片付けトントンの実績を調べてみました。

お問合せの男女別比率のグラフ

1.ゴミ屋敷・汚部屋の男女比率:お問合せ実績

お問合せいただいた方の男女比率を調べてみました(記録が明確な約150件のデータを元にしています)。

お問合せの男女別比率のグラフ

結果は、男性(53%)、女性(47%)と、わずかに男性の方が多くなりました。

ここまでのところ、ゴミ屋敷・汚部屋は女性に多いという噂は立証できませんでした。

2.ゴミ屋敷・汚部屋の男女比率:一人暮らしの場合

前項のお問合せデータには、次のようなケースも含まれます。

これでは、ゴミ屋敷・汚部屋になった原因が、男女どちらにあるのか分析できません。

そこで、男女比率を正しく割り出すため、実際に片付けにお邪魔して、一人暮らしだと分かったケースについて調べてみました。

これでハッキリするはずです。

一人暮らしの男女別比率のグラフ

男性(71%)、女性(29%)と、圧倒的に男性の方が多いという結果になりました。

片付けトントンの実績には、ゴミ屋敷・汚部屋は女性の方が多いという噂はあてはまりませんでした。

よく考えてみると、日本の家庭では主に女性が家事を担っている傾向が強いため、男性の方が片付けられないという結果が出たのは、わかるような気がします。

また、片付けトントンの男性スタッフは、家事をしている人が多いので、男性の比率が予想以上に高かったことには逆に驚きました。

3.ゴミや資源の量(男女別)

実際に処分したゴミや資源の量を比べ、男女でどのような違いがあるのか見てみたいと思います。

ゴミや資源量の男女比率のグラフ

ペットボトル、ビン、布類の処分量は、男女でそれほどの差は出ませんでした。

違いが大きかったものについて、一つずつ分析してみます。

可燃・不燃ゴミの処分量

処分したものの内、大多数を可燃・不燃ゴミが占めています。

可燃・不燃ゴミの処分量(1件あたり)のグラフ

可燃・不燃ゴミは、男性よりも女性の方が200kgも多いという結果になりました。ゴミ袋1つを約5kgと考えると、なんと40袋分の差になります。

どうしてこのような差が生まれたのでしょうか?

まず、男性のお部屋では、弁当の空き容器、割り箸、コンビニの袋、タバコの箱や吸い殻といった軽めのゴミが溜まっていることが多いです。

男性の部屋

ゴミ屋敷・汚部屋(男性の部屋)の画像

一方、女性のお部屋は、汚れてしまって資源にならない服やバッグ、靴や陶器類など男性に比べると重いモノが多いです。

女性の部屋

ゴミ屋敷・汚部屋(女性の部屋)の画像

同じゴミの容積でも、比重の違いで女性の方が可燃・不燃ゴミが多いという結果になったと考えられます。

缶類の処分量

缶類の処分量(1件あたり)のグラフ

アルミ・スチール缶は、女性よりも男性の方が倍以上多いという結果になりました。

350mlのアルミ缶は1個約15gなので、男性16kg、女性6kgの差10kgは、驚いたことに約660個分になります。

ビールやコーヒーなどの缶は、経験的に男性のお部屋の方が多いです。

缶類が多い男性の部屋

缶類が多い(男性の部屋)の画像

紙類の処分量

紙類の処分量(1件あたり)のグラフ

紙類は、女性よりも男性の方が100kgも多いという結果になりました。

女性の部屋は、通販のダンボールやファッション誌が多く、男性の部屋は、マンガ本や雑誌(パチンコ、競馬など)といった趣味のモノが多いです。

しかも、マンガ本は大体全巻揃っていて、雑誌も毎週買っているような傾向があります。

紙類が多い男性の部屋

紙類が多い(男性の部屋)の画像

金属類(缶を除く)の処分量

金属類の処分量(1件あたり)のグラフ

金属類は、女性よりも男性の方が12kgほど多いという結果になりましたが、何が多いという特徴は特にありませんでした。

4.ゴミやモノが溜まっていた場所(男女別)

床が見えないほどゴミやモノが溜まっていた場所の統計をとりました。

ゴミやモノが溜まっていた場所の男女別比率のグラフ

男女共、部屋はゴミやモノで100%床が見えない状態になっていました。

一方、トイレや風呂場にゴミやモノが溜まっている割合が少ないのは、やはり使えなくなると困るからでしょう。

それでは、特徴のある場所を一つずつ見ていきます。

玄関・廊下

部屋の次にゴミやモノが多い場所は、玄関・廊下という結果になりました。男女別には次のとおりです。

女性の方が玄関・廊下にゴミやモノが溜まりやすい傾向にあります。

特に、日常で使う消耗品(ティッシュ、トイレットペーパー、洗剤など)が、未使用のままたくさん置かれていることが多いです。

風呂場

さて、風呂場はどうなっているでしょうか?

女性の方がゴミやモノが溜まっているという結果になりました。

女性は、必要なアイテム(シャンプー、リンス、洗顔料、メイク落としなど)が多いからだと考えられます。我が家でも、見覚えのないモノがいつの間にか置かれています・・・。

女性の風呂場

女性の風呂場の画像

男性は、風呂場にもペットボトルや弁当の空き容器などを溜めてしまうことが多いです。

男性の風呂場

男性の風呂場の画像

トイレ

トイレにゴミやモノが溜まっていた比率は、男性(31.0%)、女性(33.3%)と、ほとんど変わりませんでした。

男性のトイレには、風呂場と同じく弁当の空き容器などのゴミが溜まっています。

男性のトイレ

男性のトイレの画像

一方、女性は、トイレで使用済のモノが溜まっています。

女性のトイレ

女性のトイレの画像

女性は、そのものを使った場所にゴミを溜め込むことが多く、男性は、ところ構わずゴミを放置するといった傾向がみられました。

5.汚れの強い場所の違い(男女別)

感覚になりますが、スタッフに汚れの強かった場所を聞いてみました。

汚れの強い場所の違い男女別比率のグラフ

トイレや風呂場は、女性の方が汚れていたという結果になりました。

サンプル品でもらうシャンプーの小袋が使ったまま放置されたり、壁や床がベタついていたり、髪の毛が排水溝にたくさん詰まっているということがよくありました。

キッチンは、女性の方が自炊するイメージが強く汚れていると思いましたが、意外にも男性の方がコンロの焦げつきや、油汚れが多かったです。

男性は、料理した後の片付けが苦手ということでしょうか。

6.男女別に片付け費用を比較した

ゴミ屋敷・汚部屋を片付ける時の費用は、男女で違いはあるのでしょうか?

片付け費用の男女別比率のグラフ

片付け費用は、女性の方が倍近く高いという結果になりました。

これは、汚れが強く、余分に清掃の時間がかかったことが主な原因と考えられます。

女性の場合は、ギリギリまで我慢しているためか、お問合せいただいた時には、すでに限界レベルに達していることが多いという話も営業から聞きました。女性のお宅の汚れが強いのは、そういった事情もあるかもしれません。

7.まとめ

片付けトントンの実績(一人暮らしの場合)を見る限りでは、ゴミ屋敷・汚部屋は女性に多いという事実はなく、逆に男性の方がかなり多いという結果になりました。

特徴を見てみると、1件あたりのゴミの量は女性の方が多く、汚れも女性の方が強いという結果になりました。これは、先ほど申し上げたように、ギリギリまで我慢していたからではないでしょうか。

対応が早ければ、それだけ経済的にも精神的にも負担が減ります。なるべく早く業者なりに相談してみることをおすすめします。

次にご紹介するブログでは、ゴミ屋敷・汚部屋を「急いで片付けたい」といった時にどうしたら良いか詳しく書いています。

よろしかったらご覧ください。

https://kataduke-tonton.com/howto/13241/

片付けトントンは、ゴミ屋敷・汚部屋の片付けを承っています。自力で片付けるのが難しい場合は、お気軽にお問い合わせください。サービスエリアは愛知県内(一部地域を除く)です。

詳細は、ゴミ屋敷・汚部屋片付けページをご覧ください。

ゴミ屋敷片付け・掃除サービスページ

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