片付けトントンを運営する(株)中西は、ビン・缶・ペットボトルなどの資源を回収して自社工場に持ち帰り、異物を取り除いたり、プレスしたりする作業をしています。
今日は、工場の様子をご案内します。
まず、資源の重さをはかります
お客さまに正しい数値をご報告するのは、とても大切なこと。回収から戻ったら、一番最初に計量器に乗り、資源の重さをはかります。
ディスプレイには、トラックと乗っている荷物の総重量が表示されます。
荷降ろしの前の重量を記憶させておき、荷物を降ろした後にもう一回計量器に乗って、降ろした荷物の重さを出すというシンプルな仕組みです。
ペットボトル(選別、プレス)
この大きな機械は、ペットボトルのプレス機です。
コンベアに流れてきたら、ペットボトル以外のもの、中身が入っていたり汚れのひどいもの、キャップなどを取り除きます。
にっこり微笑んでいる余裕は、ありません。
ペットボトルに入っていた中身は、この汚水タンクに入れます。
こぼすと大変なことになりますから、よそ見は禁物です。
タンクが一杯になったら、汚水処理をしてくれる会社に運びます。
異物を取り除いたペットボトルはプレスされ、200kg強のかたまりになって機械から出てきます。
この後、再生工場に運ばれ、ペットボトル、服、文房具、卵パックなどに生まれ変わります。
プラスチック製容器包装(選別、プレス)
プラスチック製容器包装とは、商品の中身を出したり使ったりしたあとに残るプラスチック製の器・袋・包み・ボトルのことです。
まずは、パッカー車後部のゲートを開け、中にある板でグイグイ荷物を押し出します。
コンベアには、たくさんの物が流れてきます。
目を凝らし、プラスチック製品そのもの、ペットボトル、ビン、缶、紙等の資源、危険物などを取り除きます。
通常、コンベアのフチに両手をのっけ、カメラ目線になっているヒマはありません。
プラスチック製容器包装以外の物を素早く取り除くのは、熟練作業なのです。
抜き取った、いろいろな種類の異物↓↓↓
プレスされたものが機械から出てきたら、飛散防止のためストレッチフィルムを巻きます。
ここは微笑みの国かな?
1個200kg強の完成品を、クランプリフトでストックヤードに運びます。
プラスチック製容器包装は、パレットなどのプラスチック製品、高炉還元剤、熱分解油、合成ガスなどに生まれ変わります。
リターナブルビン(検品、箱詰め)
回収してきたビンをトラックから降ろします。
フォークリフトは安全第一で、真剣に運転しています。どうぞご安心ください。
きれいに洗浄し、そのまま再使用(リユース)されるビンをリターナブルビンと言います。
代表的なリターナブルビンには、ビールビンや一升ビンがあります。
異物が中に入っていないか、ビンが割れていないか、傷がないかなど、丁寧に検品した後、専用ケースに入れて洗ビン工場やメーカーに送ります。
ワンウェイビン(色選別)
リータナブルビン以外のビンを、ワンウェイビンと言います。
商品価値を高めるため、4色(白・透明、茶、エメラルドグリーン、その他の色)に色分別します。
色ごとに担当を決め、このベルトコンベア上で分別します。
白色を分別している様子をご覧ください。
次々とビンが流れてくるので、通常、ドヤ顔をしている余裕はありません。
白、茶、エメラルドグリーンは主にビンの原料として使われ、その他の色は、グラスウール・道路の舗装材などに生まれ変わります。
鉛の除去作業
ワインボトルに付いている鉛は有害物質なので、カッターを使って取り除きます。
鉛が溜まったら、金属のリサイクルに回します。
アルミ缶(選別、プレス)
これは、アルミ缶をプレスする機械です。
コンベア上部の電磁石でスチール缶は自動的に取り除かれ、アルミ缶だけがプレス機に入る仕組みです。
フライパンやビン、ゴミなどの異物を取り除き、ベルトコンベアに流します。
ちゃんと見ていますか?
プレスされたアルミ缶をキレイに積んで、荷崩れしないようフィルムで巻いた後に出荷します。
【アルミ缶リサイクルの特徴】
アルミ缶は「アルミ缶からアルミ缶へ何度でも生まれ変わることができる」という大きな特長をもっています。
回収されたアルミ缶から再生地金をつくるエネルギーは、原料のボーキサイトから新しい地金をつくる時のエネルギーのたった3%でOK。なんと97%ものエネルギーが節約できます。
アルミ缶リサイクル協会:http://www.alumi-can.or.jp/publics/index/24/
スプレー缶(異物除去、穴あけ)
この機械でスプレー缶に穴をあけます。
まず始めに、手作業でプラスチックのキャップを取り除きます。
穴あけをする機械に、スプレー缶をセットして流します。
これなら穴あけ時の事故を回避できるし、1時間あたり約1,200個と処理能力も高いので、とっても頼りになります!
金属製品(解体)
フライパン・サッシ・自転車・バイク・机イスなど、さまざまなものを解体し、異物を除去します。
これは、鍋のプラスチックの取っ手をハンマーで外している様子です。
解体が済んだら、金属の種類(鉄、ステンレス、アルミ、銅など)ごとにわけておき、溜まったら出荷します。
通い箱の洗浄
回収時にビンなどが入っていた箱は、この洗浄機でキレイにすることができます。
洗浄した箱は、タオルなどで拭いてからお返しします。
おわりに
工場見学は、以上で終了です。お楽しみいただけましたでしょうか?
ありがとうございました。お気をつけてお帰りください。
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