そろそろ生前整理を始めた方が良いと思っても、なかなか手をつけられないのは、いったいどうしてなのでしょうか?その理由と、すぐ始めるための気持ちの持ち方について記事にしてみました。
生前整理が進まない5つの理由
なかなか生前整理が進まない理由を分析してみます。
1、生前整理のやり方がわからない
一つ一つの作業は決して難しいものではないのですが、「生前整理」という言葉にしてしまうと、何か難しいことなのではないかと、身構えてしまいそうです。
高齢になればばるほど、生前整理を難しいと思う気持ちが強くなるでしょう。
2、生前整理という言葉のイメージがネガティブ
生前整理にしても終活にしても、「もうじきあんたもお終いだで、やっとかなかんがね」という雰囲気が漂っています。
・・・そう感じませんか?
私のような潔癖症の人間は、そういうイメージがあるだけでやる気がなくなってしまいます。
前期高齢者医療制度とか後期高齢者医療制度とかいう言葉もそうです(制度がないと困りますが)。「前期」は、まだ余裕があるなという感じですが、「後期」になって後期高齢者医療証をもらった瞬間に具合が悪くなりそうで、ちょっと辛かったりします。
言葉の持つイメージがネガティブだと、意外に深層心理に悪影響を与えてしまうのではないかと感じます。
生前整理や終活でやるべきことは、どれも大切なことなので、ちょっともったいないです。
3、生前整理は誰のため?
ネットで検索して生前整理の記事を読むと、「自分の暮らしを良くするために」と書いてあると同時に「もしもの時に家族が困らないように」ともあります。
そのとおりです。確かに、生前整理は遺品整理がしやすくなるというメリットもあります。
ただ、極端な例もあって気になります。生前整理の仕方の記事だと思って読み始めたら、遺品整理のことの方が詳しく書いてあったり・・・。何だか「ちょっとデリカシーがないなあ」と思ってしまいます。
そういった記事を読んだ後は、子供たちのために生前整理をしておかなければいけないというイメージが強くなりすぎてしまうのが残念です。
もっと元気になれる提案をしてくれないかと思ったりします。
4、生前整理をするのは、もっと先でいい
生前整理に興味はあっても、「わしゃ元気だで、まだやらんでええ」と思うケースは多いと思います。
そりゃあ、そうです。元気なら当面は困りませんからね。
具合が悪くなりそうなギリッギリのタイミングで生前整理ができたら、という気持ちはわからないではありません。
5、めんどくさい
そうそう、生前整理はちょっと面倒です。
もうね、私も娘に「やっといてちょー」と丸投げしたいです。
っていうか、ほっておいたために妻と娘が大変になっても、草葉の陰から応援すればいいかな、とも思ってしまいます。
【解決法1】生前整理の方法を勉強する
生前整理を勉強する方法は、本でも、インターネットでも、セミナーでも何でも良いと思いますが、セミナーには同年代の出席者がいて、モチベーションを高めやすいかもしれません。友達や子供たちと一緒に行くのも良いですね。
【解決法2】生前整理をポジティブに捉える
生前整理ってネガティブなイメージがあると言っておきながら、ちょっとなんですが・・・。言葉のイメージに捉われないようにして欲しいと思います。
生前整理をすることで、安全な生活動線が確保できたり、何がどこにあるかわかりやすくなったり、大切なことをまとめておいたりすれば、安心できますし、好きなことを楽しみやすくなります。
葬儀では好きだった音楽をかけてねとか、死後のプロデュースをしておくのもカッコいいと私は思います。
考え方を変えれば、生前整理って、すごくポジティブなことだらけなんです。
【解決法3】生前整理は自分のためと思うべし
自分に何かあった時、子供たちが困らないようにということをメインに考えると、ちょっと悲壮感が漂う感じで、私は好きになれません。
片付けて、友達に遊びに来てもらえるようにしたり、趣味に没頭するスペースを作ったり、うっかり忘れてもいいように大切な情報をまとめたり、自分のためと考える方がやる気が出ます。
そして、生前整理が実現できたら、より幸せになれるはずです。
【解決法4】生前整理は「思い立ったが吉日」
私は、生前整理をする年齢について考えることは、あまり意味がないと思っています。
どういうことかというと・・・。
・日々の片付け、生前整理の片付けの境界線は、それほど明確ではない。
・大切な情報などをまとめておくのは、年齢に関わらず大切なこと。
・年齢や状況に応じ、上記を強化すれば良い。
つまり、生前整理はいつ始めてもいいんです。
早ければ早いほど、暮らしが豊かになるはず。思い立ったが吉日です。
【解決法5】完璧主義に陥らない
生前整理は、つい完璧にしなければいけないと思いがちです。だから、面倒だと思う気持ちが芽生えてしまうんですね。
その時々のニーズに応じて、つまり40代は40代の、60代は60代の、少し先を見越した方法で徐々に変化させていけば、精神的な負担も少なく、自然に生前整理ができていくと思います。
まとめ
片付いていないことで、暮らしにくかったり、転びそうになったり、何がどこにあるかわからなかったりするのは、人生を楽しむ上で、大変な損失です。また、大切なものの管理ができていないと、面倒なことにもなりかねません。
生前整理は、ちょっとした作業の積み重ねで実現できるもの。きっと、やって良かったと思えるはずです。
ぜひぜひ、お試しください。
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https://kataduke-tonton.com/howto/18804/
片付けトントンは、生前整理サービスを承っています。自力での生前整理が難しい場合は、お気軽にお問い合わせください。サービスエリアは愛知県内(一部地域を除く)です。
詳細は、生前整理サービスページをご覧ください。
中日新聞朝刊折込 シニア情報紙『ローズ』11月号の記事紹介
2019年1月から2020年3月まで、「実家の片付け」というテーマで連載をしました。
11月号は「貯金はいくらあるの?」というタイトルです。
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