片付け始めたとしても、あまりの量に途中で挫折してしまったり、夫婦間で意見が食い違って言い合いになってしまったり、実家の片付けで親と喧嘩になってしまったり・・・片付けは意外に大変だったりします。
では、いったいどうしたらよいのでしょうか。
今日は、業者と一緒に片付けることで、意外にうまくいった事例をご紹介してみることにします。
1.夫婦喧嘩にならずに片付いて良かった~
ご主人がお住まいになっている戸建ての片付け作業のご依頼をいただきました。
別のところで暮らしていた奥さまが戻っていらっしゃるので、物を減らす必要があるとのことでしたが、困ったことに、ご主人は物を捨てたくない方、奥さまは物を捨てたい方で、片付けが始まるとすぐに・・・
「そんなんいらんでしょ。それいつ着るの」
「これはもう手に入らない。高かったからとっておく」
あわや夫婦喧嘩が始まってしまうのではないかと、ドキドキしましたが・・・「部屋数に余裕がありそうなので、一部屋を物置部屋にして、そこに入りきらない物は、思い切って処分するようにしてみたらいかがでしょうか」とご提案。
最終的には、ご夫婦双方がなんとか納得できるレベルまで片付けることができ、「とりあえず何とかなった。ありがとう」とのお言葉をいただけました。
もしかしたら・・・私たち第三者が一緒にいることで、喧嘩をするわけにもいかず、お互いに歩み寄ってくださったのかな?と思いました。
2.涙ぐむご依頼主さまに、ちょっとうるうる
汚部屋になってしまった3DKのマンションの片付けに行ってきました。
看護師さんでしたが「仕事が大変すぎて、帰ってきたら横になるのが精一杯。どうしても片付けられないので、思い切って相談してみた」とのことでした。
当日は、ご依頼主さまも私たちと一緒にお片付け。処分の決断もスムーズで、とても助かりました。
また、ご依頼主さまのご要望で、整理収納のアドバイスもさせていだだけたのは、けっこう良かったかなと思います。
実は・・・
トイレやお風呂掃除が終わる都度、節目ごとに、ご依頼主さまに仕上がり具合のチェックをしていただいたのですが、その時、涙でお言葉にならないことが何度かありました。
作業終了後にも、涙ぐみながら「勇気を出して頼んで良かった」とおっしゃるご依頼主さま。私も、ちょっとうるうるしてしまいました。
上から目線で申し訳ないのですが、頑張って片付けていらっしゃるお姿に「もう、きっと大丈夫」と思いました。ひょっとすると、ちょっとだけ心の片付けのお手伝いもできたのかもしれません。
3.実家の片付けは、焦らずにコツコツと
初回のご依頼は、2019年6月でした。
作業内容は、お母さまがお住まいになっている実家の庭にある不用品の回収で、お嬢さまからのご依頼です。
庭には、農機具やプランター、園芸用の緑色の金属の棒などがたくさんあり、今回はその一部を処分します。
作業をしていると、窓からお母さまのお顔が・・・明らかに怒っていらっしゃるご様子でした。お嬢さまには「捨てるな!」とも・・・
実家の片付けではあるあるの光景ですが、かなりドキドキします。
お嬢さまは、もっと綺麗にしたいとおっしゃっていましたが、一気に片付けようとすると、やはりお母さまは不安になってしまいます。コツコツと少しずつ片付けたほうが良いかも?と、ご提案してみました。
・・・
約1年後の2020年4月のこと。お母さまが、庭で転んで怪我をしてしまったり、お部屋の中でも、つまずいて転んだりしたので、片付けて介護ベットを入れたいとのことで再度ご依頼がありました。
不用品を運び出したあとに部屋の隅々まで掃除し、模様替えをして介護ベッドを入れるスペースを確保。また、ネズミがいた痕跡があったので消毒も行いました。
ご家族だけで実家を片付けようとすると、どうしても強引になってしまいがちです。そんな時は、私たちのような第三者をまじえて一緒になって進めてみるのも、一つの手だと思います。
作業完了時には「ありがとうございました。また困ったときはお願いします」とおっしゃっていただけて、嬉しかったです。
4.本当はとっておいてほしいけど…(T_T)
不用品回収のご依頼をいただきました。
作業当日の立ち会いは、3名の方(女性2人、男性1人)。主に、女性が私たちにテキパキと指示を出してくださり、とても効率的に作業ができました。
ところが・・・
男性(どなたかのご主人かご兄弟?詳しくはお聞きしませんでした)が、小さめのお声で「それはとっておく」とおっしゃると、「そんなもんは、いらんいらん!」と厳しめに却下。
運び出す時、男性に「本当に処分しても大丈夫ですか?」とお聞きすると、「あいつらは何でも捨ててしまう。本当はとっておいてほしいけど仕方がない・・・処分してください」と。
すでに業者も来てしまっているし、迷惑をかけるわけにはいかない…と思い、処分するお気持ちになられたのかもしれません。
5.片付け以外の困りごとも、ちょちょいっと解決
数日間にわたる片付け作業の、ある日のことです。ご依頼主さまから「洗面台の鏡の部分が外れているので、できたら何とかしてほしい」とのご相談をいただきました。
洗面台に使われているプラスチックは、強い力がかかると、ネジ部分のプラスチックが割れてしまい、鏡が壁から外れてしまうことがあります。そういった場合は、ワッシャーを大きなものにして取り付けてやれば、簡単に直せます。
施工後の状態をご覧になり、お喜びいただけました。
片付けにお邪魔すると、大工仕事や水漏れ、排水溝の詰まりなど、さまざまなご要望をいただくことがあります。可能な限りご要望にお応えできるよう、努力したいと思います。
6.不用品の中から数十万円相当の物を発見!
お屋敷の不用品回収のご依頼です。
ご子息さまのご結婚を機に、思い切って処分するとのことでした。
事前にご依頼主さまが、「いる、いらない」の分別をしてくださっていましたが、念のため不用品の中に大切な物がないかチェックしつつ、可燃・不燃の分別をしていると・・・
なんと、いらないとおっしゃっていた物の中から純金製の小判・切手・記念コインなど、およそ数十万円相当の物が! すぐに、ご依頼主さまにご報告しました。
「そんなもんがあったんだぁ」
適当に分別していたら、あやまって捨ててしまったかもしれません。ちょっとゾッとしました。
ご依頼主さまが、いらないとおっしゃった物でも、やはりキチンと見なければ、とあらためて思いました。
7.お隣の方からの苦情に対応
エレベーターなしのマンション5Fの汚部屋でした。
不用品を運搬している時、お隣の方から「その家のトイレの換気扇から異臭がするので何とかしてほしい。管理会社に言っても反応がなかったが、あなた達は何か聞いてる?」と言われました。
たしかにトイレの汚れはなかなかのもので、かなりアンモニア臭がします。
とりあえず、換気扇全体にビニール袋をかぶせて養生テープで固定し、臭いが外に漏れ出さないように応急処置をしてから、ご依頼主さまにご報告しました。
最終的には、ハウスクリーニングのご依頼をいただけたので、臭いを元から除去し、異臭はなくなりました。
ご近所に迷惑をかけてしまうのは、やはり問題です。早めの対処が肝心だと思いました。
・・・
片付けは、業者に頼むとお金はかかりますが、なんといっても悩みごとを早く解決できるのが魅力です。なかなか片付けが進まなくてお困りの場合は、一度、信頼できそうな業者に相談してみたらいかがでしょうか。
よろしかったら、次のブログもご覧ください。
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